CRO事業採用情報:クインタイルズ

環境と研修メディカルトレーニング

裘新斌裘 新斌

メディカル・クリニカルサイエンス統括部
メディカルサイエンティフィックサービス
ディレクター MD PhD

山田 亜紀山田 亜紀

PDS人事部 
ラーニング&ディベロップメントグループ
アソシエイトディレクター 
薬学博士

充実した研修体制、日本独自のメニュー

―クインタイルズというグローバル企業の日本法人として、現在の研修体制はどのような内容になっていますか?

山田:研修はいくつかのレイヤーに分かれています。
まず、グローバルカンパニーであるクインタイルズ社員として、一律の研修セットがあります。内容としては、会社員として必要となるコンプライアンスへの意識や倫理観を養う研修や、業務の基本となる研修です。
次にCRA(臨床開発モニター)、CPM(クリニカルプロジェクトマネジャー)、LM(ラインマネジャー)といった役割によって受ける研修があります。仕事における基本的な知識・スキルを学ぶことになります。
更に、CRAの状況に応じてLMから勧める研修もあります。
グローバルの研修に関しては、年に2回方針が示されますので、それに沿った研修を受講するという流れになります。

裘:メディカル分野のトレーニングも充実しています。当時はグローバルのeラーニングプログラムはすでにありましたが、内容はすべて英語でしたので、日本のCRAたちに理解させるのは難しかったです。2010年頃から日本独自の研修体制がスタートしています。その後、オンコロジーの基礎的な知識習得に関する研修を「Onco塾(オンコ塾)」を日本独自で始めました。同様の研修として、1年ほど遅れてCNSに関する「CNS塾」も始まっていてどちらの研修も社内のどの部門の社員でも受講することができます。現在は統合されたメディカルトレーニングプランが完成し、教材はすべて日本語で作成したものを使っております。また、品川事業本部長自ら毎月開催している一般医療の勉強会もあります。

―グローバルレベルの研修のほか、日本独自の研修にはどのように取り組んでいるのでしょうか?

イメージ山田:グローバルの方針に沿った研修を一律に受講する、というやり方ではなく、日本の状況にマッチする研修メニューを採用するようにしています。その際、部署ごとに統一見解を定めているというところに特徴があって、CRA、CPM、LMそれぞれの部署の専門窓口とL&Dがディスカッションしながら日本の社員に受け入れられるメニューを選定しています。また、定期的にグローバルの窓口ともやり取りしながら、提示される方針に対して日本からの意見を反映するように依頼しています。たとえば、日本ではこの研修は必須にしてほしい、この研修は日本語バージョンを必ず用意してほしい、といった要望を出しながら、研修メニュー全体の骨格を作っていく、というやり方になっています。

イメージ裘:メディカルのほうでも日本独自の取り組みは進めていて、その一つが2015年から開始した「メディカルトレーニングマップ」という研修プランの立案です。その内容は、まずはベーシックな医学知識に関して1~2年で習得できるようなメニューを構成し、それが修了した段階で専門領域を選択して研修メニューを決定するというものです。専門領域は、自分がスキル・知識を高めたいと考えるものを、オンコロジーやCNS、内科といった中から選択することができて、それぞれの必須トレーニングを受講することができるという仕組みになっています。

研修制度、教育体制の進化

―クインタイルズの研修制度に関する特徴や、他社にはない研修メニューについて教えてください。

山田:ベーシックな研修メニューが充実していることに加え、毎月数本の新規企画の研修がリリースされているという部分は特徴的だと思います。LMなどから定期的に「こういう研修メニューを増やしてほしい」という相談があって、その中から新しい研修メニューが誕生していきます。現在は、グローバル共通のものなど定例の研修メニューが年間約70種類ありますが、その数とほぼ同数の新規企画研修を提供している状況です。現場や社員たちの状況に合わせ必要な研修を企画・カスタマイズするスピード感、またそのボリュームが全体の半分にもなるという点は、クインタイルズならではのものだと思います。

イメージ裘:新規研修メニューへの対応力については、私も同意見です。メディカルトレーニングの新たなメニューとしては、2013年頃からより専門的な医学的な知識を習得できるメニューを作り始めました。講師は、製薬企業でMRのトレーナー経験者が担当し、臨床試験の現場で医師としっかり医学的なコミュニケーションができる知識レベルへの到達を目指しています。内容としては、その領域のベーシックな情報に加え、最新のガイドラインや学会で発表されたエビデンスなどを受講者に共有できるようなものになっています。

―新規企画やさまざまな工夫が加えられた研修体制によって、社員たちが得られるメリットにはどのようなものがあると考えていますか?

裘:CRAたちは通常業務と並行して研修を受けることになりますし、移動の多い職種ですので学びやすさを重視しています。クインタイルズでは全社員にタブレットが配布されていますが、2016年内には教材のタブレット端末対応も完了する予定ですので、今後はさらに効率化が進むと思います。移動中や空いた時間を活用して、いつでも勉強することができるという点が大きなメリットだと思います。

山田:L&Dでも新たな技術を導入しながら、研修の効率化を図っています。グローバルと同じEラーニングのプラットホームを利用して、その研修メニューの日本語版を独自で作成しているのもその一例ですし、タブレット対応に関しても新しい学習方法として開発を進めています。その技術導入によって、社員たちは研修受講前に一定のインプットをすることもできますし、投票機能などを活用しながら双方向感を付与することで、一方的な知識伝授ではない教育というものが可能になっていると思います。また参加者全員一律ではなく受講者に合わせた事前準備を用意したり、事前準備によってディスカッションから開始できたりと様々な工夫を凝らしています。

裘:メディカルトレーニングにおいては、メール或いは電話でトレーナーであるメディカルトレナーに直接質問できるような仕組みをつくっています。現場で必要となる知識を、時間を気にせず質問できるなど、テクノロジーの導入によって効率的な教育体制がさらに充実していくのではないでしょうか。

クインタイルズの研修制度が目指すもの

―CROとして、クインタイルズの教育部門が研修メニューを企画する際に重視していることはどんなことですか?

裘:基本的な医学研修以外にオンコ塾やCNS塾といった研修で、領域ごとの専門的な知識を得ることができます。細かなところでは、たとえば症例ごとのCT画像の見方や検査の評価方法という部分にも触れますし、定期的にケーススタディも実施しています。そうした教育を通して、その疾患や医薬品に関して全体を見る目を養っていけることを期待しています。CROである私たちは製薬企業と違い、自社製品に限定された視点ではなく患者さまを中心とした全体を見ることができます。そして、一社だけではなく複数の製薬企業の開発をお手伝いしていることで、疾患ごとに発生しやすい問題などをトレーニングの内容に盛り込めるので、全体観を養う教育につながっていると思います。

イメージ山田:同様に、現場の状況を踏まえた、数多くのプロジェクトからのフィードバックを活かした教育の計画を立てることを心がけています。現場でのサポート体制や社員の経験に応じてカリキュラムを考える、一つの研修の前に必要となるプロトコールの理解や医学的知識のレベルを習得させる、などの実務や研修間でのつながりを重視しているのも、当社の研修制度の特長です。

―これから入社される方にとって、クインタイルズの教育制度はどのような部分が魅力だと思いますか?

裘:プロジェクトがスタートする前に、そのプロジェクトの内容に応じた研修があります。「その疾患はどういう疾患なのか」「どんな患者さまを組み入れるべきか」といった具体的な説明が受けられるため、CRAにとって大きな助けになるはずです。こうした事前のトレーニングを徹底し、さらに現場ではメディカルディレクターのサポートを受けられることで、プロトコールの内容や患者さまの状況に応じた対応を理解できることも魅力なのではないでしょうか。

山田:ここ数年で、社員が研修に求めることも変化してきています。研修を3種類に分けますと、第一に効率的な知識伝授があります。最近は簡単に調べられる知識の部分はネットや書籍でカバー出来るようになっていますので年々相対的に比重が下がっています。第二として、一度経験したことを仕事との結びつきがより意識できる内容、トレーナーと自身の課題や学びの方向性を確認する研修があります。第三としてCRAとしての“底力”を養うための日々の鍛錬のような内容の研修に力を入れています。これは塾と呼べるようなもので元来LMに任されていた部分ですがCRAの特訓に取り込んでいます。
他社から転職してきた方が最も気にされるのは、「クインタイルズのやり方」に不慣れだという点ですが、模この不安を解消するためにクインタイルズ流のモニタリングを学ぶことができる擬研修もあります。研修結果をレポートとしてまとめながらLMと教育方針を決めるといった体制によって、クインタイルズのやり方の中での自身の課題をクリアにして、安心して現場に出ることができるという魅力もあると思います。

イメージ裘:CRAのメディカル分野の理解深度もLMが把握していて、プロジェクトへのアサインに関しても管理することができます。例えばオンコロジーのプロジェクトの場合などは必須の研修メニューがあって、それを修了していなければアサインできませんし、テストで合格点に達した後に現場に出ることができるため自信を持ってプロジェクトに携わることができます。オンコロジー以外にも同様の仕組みがあります。クインタイルズでは、その人の状況に応じた着実なステップアップを目指し、現場で必要な知識や医師とのコミュニケーションで活用できる情報を得ながら、効率的に学ぶことができます。その環境の中で力を養いながら、開発の現場で医師と真のパートナーになれるようなプロフェッショナルに成長してほしいというのが、私たちの考えです。